フォートレオン®
犬用滴下式マダニ・ノミ駆除剤
動物用医薬品
動物医薬品で初の「蚊の忌避」効能を取得!
咬みつく前にマダニの付着を制限。ノミの吸血をすばやく阻止。さらには蚊の忌避効果も。2つの有効成分が優れた効果を発揮する、犬用マダニ・ノミ駆除剤です。
効果・効能
犬:ノミ及びマダニの駆除、蚊の忌避
特長
咬みつく前にマダニの付着を制限し、マダニを駆除するペルメトリン。ノミの吸血をすばやく阻止し、その後、ノミ成虫に対してすぐれた駆除効果を発揮するイミダクロプリド。これら2つの有効成分が、マダニとノミの寄生をブロックし、ダブルで撃退します。
また、蚊の忌避効果が薬1ヵ月持続することが確認されています。
2つの有効成分は、皮膚の滴下部位から被毛全体に広がります。体内には吸収されないため、愛犬に安心してご使用いただけます。
作用機序
イミダクロプリドの作用機序
イミダクロプリドは、クロロニコチ二ル系殺虫剤であり、主に接触によりノミの体内に取り込まれ、ノミの神経細胞シナプス後膜のニコチン性アセチルコリンレセプターに作用して、正常な神経伝達を遮断します。これによりノミは、麻痺・弛緩及び活動性の低下などの症状を伴って死に至ります。
イミダクロプリドの作用部位は、脊椎動物にはない昆虫に特異的なもので、哺乳動物に対しては安全性が高いと考えられています。
ペルメトリンの作用機序
ペルメトリンは神経細胞のNaチャネルの開口を延長させることで、脱分極の状態を持続させ、正常な神経伝達を妨害し、運動麻痺を起こさせます。
イミダクロプリドとペルメトリンの作用機序
- アセチルコリン
- イミダクロプリド
- ペルメトリン
- ニコチン性アセチルコリンレセプター
- 神経細胞のNaチャネル
- 正常な神経伝達の妨害
駆除効果
ノミに対する駆除効果
投与後、約30日間、優れたノミ成虫駆除効果を持続します。
【供試動物】
犬20頭、8カ月齢、体重21~26.2kg
【投与方法】
イミダクロプリド10%/ペルメトリン50%スポットオン製剤を、犬の背部肩甲骨間の皮膚に単回滴下投与した。
【試験方法】
供試薬剤投与後に週1回ネコノミ成虫を100匹ずつ人工寄生させ、24時間後のノミ寄生数を計測した。
マダニに対する駆除効果
投与後、約30日間、優れたマダニ駆除効果を持続します。
【供試動物】
犬20頭、1.8~5歳齢、体重7.8~14.5kg
【投与方法】
イミダクロプリド10%/ペルメトリン50%スポットオン製剤を、犬の背部肩甲骨間の皮膚に単回滴下投与した。
【試験方法】
供試薬剤投与後に、週1回クリイロコイタマダニ成ダニを50匹ずつ、48時間後のマダニ寄生数を計測した。
蚊に対する忌避効果
投与後、約1ヵ月間、2種の蚊に対して優れた忌避効果を持続します。
【供試動物】
犬(ビーグル)15頭、8~9か月齢、体重10.0~12.5kg
【試験方法】
薬剤投与後、3、15、30日に未吸血のアカイエカ雌成虫約30匹を、また投与後5、17、32日に未吸血のヒトスジシマカ雌成虫約30匹を犬に12時間暴露したのち、蚊を回収し吸血の有無を計数、無処置対照群との比較により吸血阻止率を算出した。
製品詳細
項目 - 製品名 |
詳細 - フォートレオン® |
項目 - 用途 |
詳細 - 外部寄生虫の駆除、および蚊の忌避 |
項目 - 対象 |
詳細 - 犬 |
項目 - 効果・効能 |
詳細 - ノミ及びマダニの駆除、蚊の忌避 |
項目 - 成分・分量 |
詳細 - 本品1mL中にイミダクロプリド100mgとペルメトリン500mgを含有 |
項目 - 用法・用量 |
詳細 - 体重1kg当たりイミダクロプリド10mg及びペルメトリン50mgを基準量とした以下の投与量を、犬の肩甲骨間の被毛を分け、容器の先端を皮膚に付けて滴下する。なお、4.0mLピペットあるいはそれ以上の量を組み合わせて投与する場合は、数カ所に分けて滴下する。 体重/用量 ◆2kg以上 4kg未満/0.4mL ピペット1個全量 ◆4kg以上 8kg未満/0.8mL ピペット1個全量 ◆8kg以上 16kg未満/1.6mL ピペット1個全量 ◆16kg以上 32kg未満/3.2mL ピペット1個全量 ◆32kg以上 40kg未満/4.0mL ピペット1個全量 ◆40kg以上/適切なピペットの組み合わせ |
項目 - 使用年齢 |
詳細 - 7週齢以上の子犬 |
項目 - 体重制限 |
詳細 - 体重2kg以上の犬 |
項目 | 詳細 |
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製品名 | フォートレオン® |
用途 | 外部寄生虫の駆除、および蚊の忌避 |
対象 | 犬 |
効果・効能 | ノミ及びマダニの駆除、蚊の忌避 |
成分・分量 | 本品1mL中にイミダクロプリド100mgとペルメトリン500mgを含有 |
用法・用量 | 体重1kg当たりイミダクロプリド10mg及びペルメトリン50mgを基準量とした以下の投与量を、犬の肩甲骨間の被毛を分け、容器の先端を皮膚に付けて滴下する。なお、4.0mLピペットあるいはそれ以上の量を組み合わせて投与する場合は、数カ所に分けて滴下する。 体重/用量 ◆2kg以上 4kg未満/0.4mL ピペット1個全量 ◆4kg以上 8kg未満/0.8mL ピペット1個全量 ◆8kg以上 16kg未満/1.6mL ピペット1個全量 ◆16kg以上 32kg未満/3.2mL ピペット1個全量 ◆32kg以上 40kg未満/4.0mL ピペット1個全量 ◆40kg以上/適切なピペットの組み合わせ |
使用年齢 | 7週齢以上の子犬 |
体重制限 | 体重2kg以上の犬 |
ご使用上の注意
ご注意本剤は犬専用に開発された製品です。猫には、投与しないで下さい。
※除虫菊に含まれるピレトリンのように強い殺虫効果を持つ植物性天然物質は、昆虫に対しては強い運動麻痺を起こしますが、哺乳類に対しては安全性が高いことから、より高い効果と安定性を兼ね備えた類似化合物(ピレスロイド系薬剤)が、忌避剤や駆虫剤として広く使用されています。
フォートレオン®の有効成分のひとつであるペルメトリンも、このピレスロイド系薬剤に分類されています。しかし、例外的に猫は肝臓でのグルクロン酸抱合能が遺伝的に低いので代謝物の蓄積が起こりやすく、体内蓄積が過剰になると血液脳関門を通過し、中毒症状が発現する可能性があるため注意が必要です。